2006-04-08

地獄のフロア

体が悲鳴を上げている。寡黙に淡々と業務を行っていた職員がバタバタと倒れている。言葉にすれば対した事は無いと言われてしまうかもしれないが、そのフロアの負荷と言ったら半端ではない。四月になり、フロアが変わってその負荷から逃れられたと思っていた。しかし、その爪痕ははっきりと残っていたのだった。

夕方の申し送り中に、これから夜勤に入るスタッフが呼吸困難で倒れた。全く息が吸えていないのだ。身内にパニック障害の症状を抱えた者が居る自分は、その症状を見て過呼吸である様に思えた。痙攣し、息が吸えない。ナースでさえ適切な処置が出来ていなかった。そんな中ビニール袋を持って来たのは、同じフロアで激務を共にした職員だった。過呼吸の症状を理解した仲間が、大勢があたふたする中、冷静にビニール袋を吸わせた。まさか、同じ介護職員の介護をするとは思わなかっただろうが、車椅子に移乗させ空き部屋に連れて行った。ビニール袋をとると、瞬く間に痙攣が始まるそうだ。すぐに救急対応をとる。

老人ホームでの出来事だった。利用者の救急対応は、幾度となく行われたが、介護職員の救急対応は初めてだった。誰にも、2階の負荷である事は明らかだった。月が変わってそのフロアから解放された矢先の出来事だった。長期休暇をとる者が殆どだったが、職場で倒れたスタッフは初めてで、その姿は正に百聞は一見にしかずの状態。現在、そのフロアを任されている職員の中にも寡黙に頑張っている人は沢山いる。フロアから解放されて、安易な励ましになるが、体を壊さない様にしてもらいたい。

言いたい事は、この負荷を軽減する方法を考えなくてはいけないと言う事。早急に対応を考えなければ、再び体調を壊す職員が出る事は間違えない。それともう一つ、倒れた職員を鼻で笑う様な事だけはしないで欲しい。彼女の様に黙って頑張っている人が居たから、クレームも無く日々が過ぎて行ったのだ。そこを良く理解してほしい。「こんなんじゃやってられません」と早速業務を投げ出す者がいた。我々だって投げ出したかったのだ。しかし、寡黙に淡々と業務をこなした。どうか、我々に唾を吐きかけないで欲しい。

今は、何も考えずただ休んで欲しい。そして、元気になったらまた共に闘おうではないか。

theme : 現場職員のぼやき・悩み
genre : 福祉・ボランティア

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