今日もまた呟き

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ザ★昭和呑み



夏です。読書です。piccoloです。某SNSで話題の本を購入しました。その名もザ昭和呑み。おそらくはこれぞ飲兵衛の真骨頂な店が満載だと思われ、ポイントは【昭和】にある。その定義は、目次に記されているのだが、これが実にワクワクする。表紙だけでもトキメクじゃないか。



人と交わるのが昭和呑みだ。グッと来てしまう。裏表紙にも注目だ。



昭和呑みの定義

*居心地が良くて、帰ってきた感が満載。

*テレビがあったりして、独り酒でも安心。

*店主は寡黙で仕事一筋。おかあさんはおしゃべりで気遣い十分ながらも、どこかおせっかい。

*良くも悪くも店を形成させている濃い常連さんたち。

*挨拶や世間話は基本で、そこは近所づきあいとなんら変わりがない。

*入り口は立てつけが悪くて、なかなか開かなかったり、スモークガラスで中が窺い知れなかったりと、入りづらさ120%なんだけど、勇気を振り絞って一度入ってしまえばそこはパラダイス。

*カウンターは年季が入っていて居心地の良さを演出するが、イスはガタがきていたり不揃いだったりで、座り心地は良くない。看板が古くなって店名が読めなくなっていたり、看板の電話番号の市内局番が3桁だったりする。

*トイレは和式率高く、古いことが多く、ときにタンクが頭上にあって鎖を引いて水を流す。貼りものが多く、トイレの古さをリカバリーしているが、ときにグラビアガールのカレンダーが貼ってあるのにハッとさせられる。

*イチ押しメニューは店主に聞くべし。常連さんたちに聞いたメニューはあくまで自分たちの好みでしかない。それで店の見方を誤ってはいけない。

*吉田類氏がふらりと入ってくる… かもしれない。

*なぎら健壱氏が酔いつぶれている… かもしれない。

*呑んべえSTINGがブログに「昭和な店だ~!」と書くような店である。



その定義だけでもワクワクだ。何より嬉しいのは、昭和後半生まれのワシが、この定義にニヤつくくらいに年をとった事だ。酒の味すら解らなかったワシ。それが酒と出会い、美味い店を探させる。その歴史が間違いでなかった事を、この定義は教えてくれるのだ。

第1章の~聖地と言わせて欲しい~ を読んだだけで、素晴らしい本である事がわかる。マイバイブル… そう心の中で復唱する。

著者の木澤さんが、22歳で広告代理店で働き始めた頃のエピソードが良い。バブルだ!独身だ!神田時代と、題された第2章の1話目、仕事を覚える木澤さんの姿が書かれている。この時、ワシは小学生なのだが、木澤さんが働き始めたおよそ10年後に、ワシも社会人になる。自分も仕事を覚える時に、酒があった事を思い出させてくれた。酒は、仕事を覚える過程に、切っても切れない縁があると実感していた事を思い出した。アフター6に酒盛りが始まり、その日の仕事の反省、次の仕事の対策、飲みながら和やかに話し合うと言うエピソードに共感した。まさに自分もそう言う仕事の覚え方をしたからだ。今では信じられないかもしれないが、そう言ったシチュエーションが、自然と仕事を覚えさせたんだ。

呑む、呑む、ひたすら呑む。聞く、聞く、先輩方の話を聞く。酔う、酔う、したたか酔う。そんな中で仕事を覚えて行った。現代では考えられないかもしれないな。この部分に痛く共感出来た。バブルは弾けていたけれど、その匂いは感じていた90年代頭。今の時代には合わない仕事のあり方が書かれている事に、涙するワシ。決して間違いではないと、裁判で決まった訳ではないのに、勝訴した気になれるのは、同じ思いの人がいるからに他ならない。現代のように、何もかもがマニュアル化される時代。ワシが時代に嫌われるのも致し方ないな。あえて言わせてもらうなら、マニュアルな現代にはない、血の通った付き合いがあった。そこに酒があり、美味い店がある。ざっくばらんに語り合い、先輩の背中を見て仕事を覚える。駄目出しされても、それを反省する機会があった。

平成に入って酒を飲むようになったけど、運良く呑み方を教えてくれる先輩に恵まれた。一気飲みを煽るような場面に遭遇した事がなかった。きっとこの時の環境が無ければ、今の様にお一人様が好きになったりしなかっただろうな。この本の著者は、お一人様を推奨している訳ではなく、過去の女性との思い出や、会社の人達との交流も紹介している。あくまで、自分が木澤さんの仕事を覚える過程で、酒があった事に共感した事から、自分も厳しくもゆるい、そんな環境で仕事をさせてもらっていた事を思い出したのだ。

この夏、その時の先輩に会う機会が出来た。先輩達は、もう50歳を超えた初老の集まりだが、この本を全ての先輩にプレゼントしたい気持ちだ。先輩から教わった高円寺の店も紹介されているからだ。この木澤イズムが、タイミング良く同じ様なワシの環境に結びつき、時代を超えて繋がろうしている。まるっきり妄想だが、何か生まれる気がしてならないのだ。時間の経過が、何かを生み出そうとしている。そんな妄想にニヤつくワシが居る。

piccolo
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コメント

★ ありがとうございます。

「ザ・昭和呑み」を書きました木澤と申します。

お買い上げいただき、読んでいただき、ブログにまで取り上げていただきまして、ありがとうございます。
しかも、わたしがこの本を書くことで、言いたかったことを読み取っていただいて、とても感激いたしました。
呑むことって重ねて行くことで、大げさかもしれませんがその人の「生きざま」すら呑みの中で重ねられていくのだと思っています。
失礼ながら、piccoloさんもとてもいい呑みの時間を積み重ねてこられてきたように感じました。
わたしたちも出来れば平成の呑んベエたちに伝えて行きたいところですよね。

もし良かったら、ブログにも遊びに来てください。

piccoloさんに本を読んでいただいて嬉しかったです。
ありがとうございました。
感謝しております。

★ Re: ありがとうございます。

木澤さん

コメントありがとうございますm(_ _)m

Facebookの某コミュニティーでお世話になっているpiccoloです。名前は明かせませんが、何度かコメントのやり取りをさせて頂きました。それはさておき、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。久々の読書だったのですが、あっという間に時が過ぎました。僕にお酒を教えた悪い先輩たちと、偶然にも明日飲むことになっていて、そんな時に木澤さんからコメントを頂いたことに素敵なタイミングだと感じました。

実は、先輩たちにザ☆昭和呑みをプレゼントしようと、3冊新たに購入しました。それくらい自分にリンクした内容だったので、きっと先輩たちも同じ思いを持ってくれると信じています。

コメントありがとうございました。木澤さんのブログにも遊びに行かせて下さいね(^_−)−☆

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