今日もまた呟き

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治療と引っ越し




取り敢えず安堵。piccoioです。

前回の受診で、母は抗がん剤治療を行わない旨を決めていました。先生は、在宅訪問してくれる医者を探せと宿題を出して納得してくれました。ワシは、母の考えを尊重しようと決めました。そしてこの日、母の考えに変化が現れていました。先生の「どうですか、地元のクリニカルは診てくれそうですか?」の質問に、母は開口一番「私抗がん剤治療します」と言いました。ここ数週間で、母に変化があった様です。

入院する前に通っていた泌尿器科の先生のインフォームドコンセントが良かった様です。色々なリスクを説明され、なぜ死に急ぐ様なことをするのかと言われたらしく、抗がん剤治療に対するイメージの相違を感じ取ったのだと思います。何はともあれ、この日から母が明るくなったことは間違いありません。何か吹っ切れたと言う感じがしました。同じ事を大学病院でも説明されていたとは思いますが、大きな病院のシステムの中の説明と、地域に密着した診療所の説明では、患者の安心感が違うんだろうと想像します。もう一つ想像するのは、抗がん剤治療をする大義が欲しかったのかもしれないと言うこと。綺麗に散りたかったけど、色々な生に対する欲求が出たのではないかと言うことです。その理由に孫の存在があるかもしれません。とにかく孫を溺愛する姿は、喜びで溢れているのです。孫が泣けば全身で心配し、孫が笑えば母も腹から笑うのです。この小さな命が、バーバを大きく支えていることに、繋がることの意味の深さを感じるのです。

8月早々に1度入院をし、点滴をするポートを埋め込みます。5日ほどで退院出来る事も、予想外に嬉しかった様です。あとは、2週間おきに通院して抗がん剤治療を続けて行きます。母は、その治療はいつまで続けるのかと質問しました。そのゴールは、癌がなくなるまでと説明され、当たり前の事なのですが、抗がん剤治療の意味を理解した様でした。我々には、そのゴール地点に立つことは難しいのですが、治療で少し延命出来る。きっと生かされる事が嫌だったのだと思いますが、時間が母に考えを変えさせたのだと思います。生かされるのではなく、生きるのだと。その時間で色々な欲求を満たそうと、改めてこれからを親子で見つめて来ました。

引越しに難色を示していた母ですが、今日の受診で前向きになってくれました。何を捨て、何を用意し、最低限この荷物だけは持って行くと、引っ越しのシュミレーションをしています。家の間取りを質問して来て、変な間取りを選んでないかと偉そうです。50平米あると言うと、そんなに広いのか?と。ワシが説明して来たことは、きっと絶望に押し潰されて、耳に入って来なかったのだと思います。同居はしたいけど、まるで自由のない飼い殺しの生活が始まると捉えていたのかもしれません。きっと母の中でドナドナが鳴っていのでしょう。

死に向かっているのに、安堵している親子がここに居ます。何を納得し、何を選択するか。その整理をつけることが、この病気の考え方なのだと思います。突然入院したと連絡が来た日から、かなり時間が経過しました。最初は病気になった事を頭では解っていたつもりだったけど、納得はしていなかったのでしょう。まるで悪天候の様にジメジメ考えて、出口のないトンネルに迷い込んだかのようでした。しかしその出口が見えた気がしたのです。決して良い出口ではないかもしれませんが、それを納得する事が大きいのです。

梅雨が明け、暑い日が続きます。まるで我々の心の様に、あのジメジメした日に別れを告げます。夏を楽しもう。冬を超えよう。そして春が来る。その中に生を探そう。奥さんに、我が子に、親戚に、友人に、その繋がり全てに感謝します。


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