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2007-12-16 13:42
そうか、そっち系の映画だったか。 思いきりネタバレするので、これから見に行く人はスルーして下さい。 1人で見に行ったのだが、1人で見に行くもんじゃないと思ったのが感想。多分、カップルや大勢で見に行くよりも驚く感覚が短い感じがした。複数ならば、驚いた後にビビったって事をお互い確認し合えたりするが、一人だとビビった後もその気持ちを整理する暇なく次のサプライズが襲って来るから。 薄々そっち系の映画かな?と思っていたのだが、ドンピシャでそっち系だった。嫌いじゃないので得した気分。その系統とは、ウイルス系の映画。ドーンオブザデッドや、バイオハザード、昨今のゾンビ物だった。昔のトロトロと鈍いゾンビでなく、エラい過敏な奴らがわんさかと襲って来る奴。冒頭のシーンがニュース番組。そのウイルスを発見した博士が、末期がん完治率をインタビューされている物だった。ここでバイオハザード系だと悟った。 そのインタビューから黒フェイドで三年後となる。すでにニューヨークは廃墟と化し、ウィルスミス演じるロバート・ネビル只一人が存在しているだけだった。愛犬と共に狩りををするロバート、まだバイオハザード物だと明かさない雰囲気を醸し出しながら物語は展開する。食う為に狩りをすると見せかけて、実は暗闇から身を隠しながら彷徨う孤独な1人の人間だった。彼の腕時計のアラームが夕刻を知らせるとき、奴らは現れるのである。あの甲高い悲鳴と共に、暗闇からやってくる。 そう、奴らは暗闇でしか活動出来ないゾンビなのだ。バイオハザードや、ドーンオブザデッドに見るゾンビは活動範囲が限られていなかったが、アイアムレジェンドのゾンビ達は、日中は活動出来ない。紫外線と光に弱いのである。なかなか面白い発想だ。ゾンビであり、ドラキュラである。ロバートは、このウイルスを撃退する血清を作る科学者。動物、人体で実験をくり返し、血清を探し続ける孤独な人間だった。常に孤独の苦痛を噛みしめている。科学者なのに、論理的でない感じがウィルスミスだからなのか、孤独に耐えるストレスから来る物なのか、見る者の判断になるだろうが、自分が感じたのは心の病に苦しむ人間の内側を描写しているのではないかと言う事。暗闇に怯え、活動出来る日中も独りぼっち。その恐怖の象徴がウイルスに犯されたゾンビ。もしかしたら1人の人間の妄想で終わるんじゃないかと思うくらいに、その描写が暗く切ない。 ウィルスミスがミスキャストと感じた。それは、キレやすいから。常に感情的なのだ。こう言う演技は群を抜いてうまいが、冷静沈着な人間像の方がこの役に合う気がする。そうすれば、最後のシーンも栄えると思われ。ウィルが演じるロバートからは、力は感じるけど知恵は感じないのである。 とにかく短気だ。机を叩く、人体実験のベッドを雑に扱う、助けてもらった女性に生存者はいないと説教する等、もう少し冷静でも良いと感じた。何が嫌だって、怒る度に無意味に音がでかいのだ。その度にビクビクした。ゾンビ以外でもビビリどころ満載だ。 なぜレンジェンドか? それは、助けてくれた女性が鍵となる。全ては繋がっていた。絶望の中にも救いはある。そして彼はレジェンドとなる。奇跡は起こるのだ。 やはり心の闇を描きたかった気がしてならない。これは、自分の感想なのだが、心の闇は他の人には分からない。でも、こんな恐怖が常にあったら?それが心の病だとしたら、とても切なかった。ロバートが守ったこのウイルスの解決策。それが唯一の闇から抜け出せる方法。 とても屈折した取り方だけど、この映画に心の闇に悩む人間の希望を見た気がする。だとしたら、ウィルスミスが演じるロバート・ネビルはドンピシャにハマり役だ。それがどう言う事なのか、お確かめあれ。 piccolo |
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