2007-05-12
夜勤明け

憂鬱な明けだった。落下薬したかもしれないと言う思いが、そう思わせていたのだが、
その憂鬱は一日中消えなかった。きっとヒヤリハットだろうと思われる。
送ろう、送ろう、申し送ろうと思っていたのだが、送り忘れたが為の一大事。
送れば問題は小さな物だったはずなのに、第三者が落下薬事故を発見した時に、
インシデントとして扱われる。そして、事故を起こした当事者が責められ、
罰せられて、事故解決となる。何かが間違っている。
話は変わるが、朝方結構忙しい時間に、ナース二人とワシ3人で喋っていたら、
モーニングケアから誘導の仕事が相当ヤバくなった。有り得ない時間まで喋っていた事は、
その時点で解っていたが、巻けば何とかなると思っていた。しかしそんな時に限って、
便失禁の嵐。オムツを開ければ便、便、便。「あ〜間に合わない....」
そんな焦りからか、フロアリーダーが出勤して来ると言うプレッシャーからか、
全員の配薬を終わらせなくてはイケない衝動に駆られた。
以前のホームに比べたら屁でもない人数だが、そう言う過信は禁物である。
この薬さえ終われば....
その思いが、落下薬の可能性のある利用者の薬も配薬する判断に至った。
延滞配薬者のボックスに入れれば良いだけの事だった。しかし、
配薬してしまった。
見事に口から一粒転げ落ち、コロコロと言う薬が転がる嫌な音がした。
しかし、その人の口元から目線を放せない。口から出してしまう人だから、
飲み込むまで見届けなければならない。飲み込みを確認し、落ちた薬を探したが、
探しているうちに時間だけがどんどん過ぎて行く。次の仕事が嵐のようにやってくる。
介護職は、一つの事にかかり切りになれない。
状況、状況で、動いて行かなければならない。
探せなかった事を申し送れなかった事が、ワシの中で失望感を生み出している。
落下薬は仕方ない事として、それを繋いで行く業務を怠った事が、
経験者として恥ずかしいことだ。
自己嫌悪いっぱいの気持ちで、明けを過ごしている。
