2006-10-01

涙そうそうを見た

いや〜、ヤバかったサー。

涙があふれて止まらなかった映画だった。タイトルそのまんまに、見事KOを喰らった。映画を見ると言うよりも、沖縄を感じに行った、感じてきたと言ったニュアンスが当てはまるのかもしれない。全編にわたって『温かさ』が伝わって来る。それは、沖縄の方言のせいもあり沖縄の空や海のせいでもあると思う。その中に妻夫木聡さん演じる洋太郎と、長澤まさみさん演じるカオルのピュアな兄弟愛が自然な形で自分にとけ込んで来るのだった。

冒頭に原チャリを乗り回し、おばあに挨拶しながら配達をする洋太郎を微笑ましく眺めながらついつい吹き出してしまう。涙そうそうのオフィシャルサイトに、この光景が東京を舞台にした映画ならば無理が生じるであろうと書かれていたが、確かにその通りかもしれない。まるで宮崎アニメを実写にした様な人と人とのふれ合いが、自然な形で自分に入って来る。舞台を換えただけで鬱陶しいぐらいの人との繋がりが、『温かさ』変わってしまうのは、やはり沖縄の魔法の様な魅力があってだろうと感じる。逆にそれだけ東京と言う都会が病んでいると連想してしまう。沖縄だって東京だって、暮らして行く上での憂鬱や不安は変わらないものだと思うが、辛い事があっても前向きに考える考えようとする遺伝子が、沖縄には宿っていると予感する。本編とは関係ないが、温かいイメージとは裏腹に、沖縄には辛く悲しい歴史があると言う事を忘れてはならないだろう。

感想からすると、いつまでも余韻の波がやってくる映画だった。ストーリーはシンプルで、兄妹がお互いを思い合う姿を映し出している。その背景に沖縄がある事が大きい。都会では吐き捨てられてしまいそうな純粋さを、沖縄の人と海と空が自然な物へ演出してくれている。沖縄旅行のすぐあとだった事もあるのかもしれないが、舞台になった宜野湾のあたりや、サンセットビーチ、もしかしたら瀬底ビーチかな?って思う様なシーンが出て来ると、それだけで心がときめいた。邦画でこう言う感想を持ったのは初めてだが、もう一度映画館に足を運んでしまう予感がする。感動するのかな?と言う手探りな気持ちで見に行ったが、感動した、してしまった。涙があふれて止まらなかった。本当、ヤバかったさ〜
総合評価
★★★★★



Story 〜ストーリー〜
2001年、沖縄。いつか自分の飲食店を出すと言う夢を持ち、ひたむきに生きる働き者青年、新垣洋太郎(妻夫木聡)。今日も食材運びのバイトに精を出している。沖縄の青空のように明るく、おおらかな性格の洋太郎だが、この日はいつにも増して陽気で、仕事をしながら絶えず笑顔がこぼれている。それもそのはず、洋太郎が誰よりも大切にしている妹のカオル(長澤まさみ)が、高校に合格し、オバァと暮らす島を離れ、本島にやって来るのだ。〜洋太郎が8歳の頃、母・光江(小泉今日子)の再婚によって、洋太郎の妹になったカオル。だが、義父は姿を消し、母も幼い兄妹を残して天国に旅立ってしまった。以来、洋太郎は、「カオルはひとりぼっち、どんなことがあっても守ってあげるのよ」との母の遺言を胸に生きてきたのだ〜。

そして今日から、二人は、洋太郎のボロアパートで一緒に暮らし始めるのだ。船着場にカオルを迎えに行く洋太郎は、久しぶりの再会を前に、どこか落ち着きがない。そんな洋太郎を見つけて、満面の笑みで手を振るカオル。無邪気に兄を慕う様子は昔のままだが、16歳になったカオルの大人びた美しさに、洋太郎は驚き、呆然とする.....。ようやく資金がたまり、かねてからの夢であった居酒屋の開店に漕ぎ着けた喜びも束の間、洋太郎は詐欺に遭い、多額の借金を背負ってしまう。そして訪れた、医学生の恋人・恵子(麻生久美子)との別れ。やがて洋太郎とカオルの間に微妙な感情が芽生える。溢れ出す心に、戸惑い始めるふたり。カオルは大学合格を機に、兄の部屋を出て行き自立する事を告げる。互いの感情を隠して合おうとはしないふたり。それから1年半後、ある台風の夜にふたりは再会を果たす。しかし、その時、ふりっきりの兄妹の小さな歴史が、その短い終わりを告げようとしていた.....。



theme : 涙そうそう
genre : 映画

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